准看護師

准看護師のパート勤務ってどう?



准看護師としての働き方は、正規雇用(常勤)に限ったことではありません。看護師市場の現状からみるとパート勤務という働き方についても1つの選択肢として考えるべきものになります。

ここでは、准看護師のパート勤務がどのような場合にお勧めできるのか考えていきたいと思います。


准看護師がパートとして働くメリット・デメリット



准看護師を含めて、看護師は全体として不足気味です。職場を希望しなければ求人倍率は2倍を超えて、普通の人の民間就職よりもかなり有利になっています。一方で、看護師業務のハードさから早期に退職、転職してしまい、同じ職場で続かない人も多いという事実も存在しています。


どのような場合にパート勤務をするのか

パート勤務のメリット、デメリットを考える前に、どのようなケースの人がパート勤務をすることが多いのか考えてみたいと思います。


1.子育て中

出産し、お子さんが小さい場合、家事や育児に時間が必要ですので夜勤などがある常勤ではなくパートで働きます。これだと、勤務時間が限られているため、家庭との両立が可能です。

2.夫が転勤族

ご主人が別の職をしていて、転勤が多い場合、准看護師として1つの職場に長くいつづけることは難しいですね。この場合、責任のある地位に就かず、職場を辞めるのも比較的容易なパートで働く場合も多いようです。

3.税金の控除を受けたい場合

夫の所得から扶養控除、配偶者控除を受けたい人がその範囲内で働くためにパートを希望します。扶養控除とは妻の所得が一定の金額(年間103万円)以内だと、夫の所得税が安くなる制度です。

常勤看護師だと明らかにこの金額を超えてしまいますので、あえて所得が少ないこの働き方を選ぶ人がいます。ただし、現在この制度の見直しも議論されていて、どこまで続くのかはわかりません。

4.時間に余裕を持って働きたい人

フルタイムで働くだけが社会人の働き方ではありません。実家暮らしで金銭的にも余裕がるような人は、あえて大変な常勤を選択する必要はありません。自分の時間を大切にして、「お小遣い稼ぎ」程度に働くということも1つの価値観です。

看護師業界は求人が多いので、このような働き方も十分に可能です。

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パート勤務のメリット



それでは、具体的にパート勤務のメリットを考えていきます。


1.勤務時間が短い

1日数時間という感じで、勤務時間が少ないのがいちばんのメリットです。看護師は長時間労働がその離職率の高さの1つの要因でもあり、それを回避することができます。

2.夜勤がない

契約にもよりますが、日中の勤務だけならば夜勤はまずありません。身体的に大きな負担になる夜勤を外すことができるのが大きなメリットです。多少残業があるかもしれませんが、深夜まで食い込むことはほとんど考えられません。

一方で夜勤専門のパートという働き方もあります。要は自分の働きたい時間を固定して働くことができるということです。

3.負担が少ない業務内容

パート勤務の場合、任される業務は、病棟であれば入院患者さんの健康診断や入浴介助、外来では血圧の測定や受付など、負担や責任が少ないものが多いようです。

要は手術室や大けがをした患者さんの看護、重篤な容体の患者さんのお世話など、人の生死にかかわるような場面に遭遇することはあまりないということです。

4.期間を限定して働ける

週末だけ、あるいは数か月などと期間を限定して働くことができます。次の職場が決まるまでのつなぎ、まとめて働いて好きなものを買うなどの目的でも大丈夫です。場合によっては1日限定の単発の仕事もあるようです。

精神的なストレスやプレッシャーなどをあまり感じずに看護師業務ができるというのもパート勤務のメリットです。


パート勤務のデメリット



次にパート勤務のデメリットについて考えていきます。


1.収入が低い

言うまでもないことですが、常勤の看護師、准看護師と比べると収入は減ります。時間単価での計算になりますので、働いただけしか収入はありませんし、定期昇給やボーナスもありません。看護師として稼ぎたいという人の働き方ではないことに注意してください。

2.福利厚生がない

正規雇用の人とは違って、社会保障が完備されていない、福利厚生制度の恩恵を受けられないといった場合が多いです。退職金などもない場合がほとんどです。また、産休などについてもないので、妊娠すればその職場を辞めることになります。

3.昇進等がない

これも当たり前ですが、パートの人に重要な役職を与えることはありません。「○○部長」などになることはないですし、昇進もありません。逆に責任がなく働けるということでもありますが・・・。

4.准看護師だから条件面で劣る

実際の業務は正看護師と変わらなくても、免許が准看護師の場合、時給が正看護師よりも低いケースがあります。大きな差はないようですが、それでも時給で数百円違うこともあるようです。

資格が違うから仕方がないといってしまえばそれまでですが、より「補助的」な位置づけにされてしまうことがあるようです。

このように、パートで働く場合にはメリット、デメリットがあります。ポイントは収入面で期待するのではなく、時間を活用できる働き方だということです。

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パート勤務准看護師の求人について



パートで働きたい准看護師の求人はどのようなものがあるのでしょうか。個別事例を挙げていくときりがありませんので、あくまでこういう傾向にあるということをお示しするに留めたいと思います。


1.勤務時間

短くて2時間、長くても8時間程度です。それ以上になると常勤と変わらないため、常勤看護師を目指すといいでしょう。

2.勤務日数

週1日から可能というところもあります。あくまで、足りない常勤看護師の穴を埋めるようなイメージでいるといいと思います。

3.時給

勤務先によってさまざまですが、1500円~2000円のところが多いようです。普通のパート仕事と比べれば圧倒的に高いですね。

中には時給3000円を超える高額案件もありますが、これは特別養護老人ホームや美容整形クリニックなどの富裕層をターゲットにした職場が多いようです。ただし、それなりの振る舞いは求められます。

4.仕事内容

上でも書きましたが、補助的な仕事が多い傾向にあります。治療の補助や血圧測定などの健康診断、入院施設であれば床ずれの防止などの日常的な介護などがメインです。手術や人の生死にかかわるような場面はあまりありませんし、そもそもそのような重要な仕事は任されない場合が多いようです。


准看護師が高時給を狙える職場は?

パート勤務で時給換算ですから、同じ働くならば高時給の職場を目指したいものです。一般的にパート業務で高時給な職場は以下のようなものがあります。

自費診療の整形外科など

自費診療の美容クリニックなどは、時給が高くなる傾向があります。診療報酬に関係なく医療費を請求できるので、より富裕層相手の職場であれば、働いている人への見返りも大きくなります。ただし、外見に気を使う、ノルマがあるなど相応のハードルも高くなっています。

特別養護老人ホームなど

高齢者施設ですが、介護をするというよりも元気なお年寄り向けに健康管理や生活の補助などを行います。やはり富裕層がターゲットの職場です。社会的地位が高かった人もいますので、振る舞いにも注意が必要です。

専門看護師

パート勤務は、大変な職場には就かないというのがメリットですが、中には「夜勤専門」「手術室専門」などでパート勤務を募集しているものもあります。当然、負担も大きいのですが、相応の待遇を受けられます。

ただし、誰でも勤まるというものではなく、むしろその専門性だけを時給で売るという方法です。どの常勤看護師よりもその分野に詳しいから、その業務だけをパートで行うというやり方です。

精神科
一般的に精神科、特に入院施設のあるところでは収入が高いのですが、それは常勤看護師だけではなくパートの場合も同様です。損料報酬に精神科加算があるためなのですが、それだけ患者さんが暴れるなどの危険も伴います。やはり、誰にでも勤まるというものではないようです。

このように、時給が高い職場は求められる、あるいは耐えなければいけないものも大きいようです。楽して稼げるというところはないという当たり前の結論になってしまいますが、それでも比較して高収入の職場を見つけたいですよね。

そこで、お勧めするのが、准看護師専門(あるいは看護師と共通)の転職サイトです。


転職サイトの活用をお勧めします



転職サイトとはいっても常勤の職だけではなく、非常勤の求人もあります。職場や時給、勤務日数などごとに検索することができて、ご自身の希望に合った職場を見つけることが容易です。

あまり表に出ない求人や、急に募集することになった求人なども掲載されています。思わぬ掘り出し物もあるかもしれません。


ハローワークや無料求人誌などと比べて、転職サイトは求人側のお金がかかりますので、しっかりとした案件が多いようです。お金がかけられるということで時給もよい傾向があります。

登録だけならば無料ですので、実際にどういうパートの求人があるのか知っていただくだけでもいいと思います。

まとめ

  • パート求人の需要は存在する
  • 時間的に余裕を持った働き方ができるが、金銭面ではあまり期待できない
  • 業務内容は比較的軽いものあるいは、より専門的なものが多い
  • 時給には差があるので、求人を探す際には転職サイトを活用したい

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